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酒井法子が登場するまでは、日本のアイドルの目は大きければ大きいほど良いと考えられていました。また日本マンガの女性キャラも、ひたすら大きい目をめざしていたのです。

 ところが。酒井法子が登場し、その目を見たとき、日本人はアジア人として理想の目の大きさを発見したのではないか。

 彼女の目のバランスをマンガ化したのは、桂正和。彼が描くすべてのヒロインが、酒井法子です。

 1990年代以後、酒井法子が香港、台湾、中国で人気になったのも、彼女の顔の造作のためでしょう。わたしは、台湾人イラストレーター、陳淑芬/平凡が描く女性(ウチにも画集いっぱいあります)の目のバランスも、酒井法子だと思ってます。

 酒井のりピーの目のバランスは、東アジア人の感覚にストライク、でした。東洋の古典的細い目の美人でもなく、西洋的巨大目の美人でもなく、現代東アジア人の理想の顔。アジア人が自分たちの感性で、西洋に対抗する「美」として、アジアの理想の美とし発見したのが「のりピー」なのです。

 広末涼子も上戸彩も、みんなのりピーの子どもたち。酒井法子こそ、東アジア人が理想とする目を、初めて体現したヒロインであったと思ってます。